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楽プロジェクト

日常のケアに役立つ楽
#02

かさばるおむつ、どう収納する?

出番の多いおむつは、使うときのことを考えて、使うときにすぐに取り出せるように収納するのが基本です。ちょっとした点に気をつけるだけで、ストレスを減らしていくことができます。ここでは、おむつの収納に関してポイントをお伝えします。おむつの取り出しや収納の負担を減らして、少しでも暮らしを「楽」にしましょう。

ポイント1

すぐ取り出せるように工夫しましょう

おむつを使う際、毎回パッケージの袋から直接取り出していませんか?できれば袋から出してタンスなどに収納し、一つひとつすぐに取り出せるようにしましょう。パッケージの袋から直接取り出してしまうと、サポートを受ける方が「おむつを使う」ことへの抵抗を感じてしまうからです。下着と同じように、タンスなどに収納することで、そのような心理的障壁を取り除くことができます。

また、おむつをパッケージの袋から取り出しておくと数が把握しやすいので在庫の管理もラクになります。何より使いたいときにサッと取り出せるのは、小さなことかもしれませんが、心の負担を軽くすることにつながります。

ポイント2

取り出しやすい場所に収納しましょう

パッケージの袋から出したおむつは、使う場所ごとに分けて収納しましょう。介護状況によってはおむつを取り出しやすい場所や位置が違うこともあるので、収納する前によくシミュレーションをしてみてください。
ご使用になる方が自分でおむつを履くことができる場合は、屈んだり背伸びしたりしなくてもラクに手の届く場所がおすすめです。扉が付いた棚中や引き出しだと、力が弱くて引き出せないケースもあるので、本人ともよく相談してみてください。
寝たままの方の場合は、ベッド下やベッドの側の棚など、サポートをする方がすぐに取り出して使いやすい場所に収納すると良いでしょう。カゴやケースなども必要に応じて活用してください。
個人差がありますが、今日できたことが明日には自分ではできなくなる場合もあるので、状況に応じておむつを置く場所や位置もときどき見直しましょう。

ポイント3

ストックする量を決めましょう

毎日使うおむつは、できればたくさんストックしておきたいところですが、「いつも使うおむつが安かった」「買い物に行く時間がないから」とむやみにストック量を増やしてしまうと、置き場所に困ることもあるでしょう。「消耗品だからすぐにおむつを消費するだろう」と廊下などの床に置きっぱなしにすると歩行スペースの邪魔になり、要介護者が転倒するなどの危険が伴うケースもあります。また、要介護者の介護状況が進んでしまって、使うおむつの種類が変わってしまうと、いままで使っていたおむつのストックが無駄になる場合もありますので、ストックする量は介護状況とストックできるスペース状況を鑑みて決めておきましょう。

執筆:
有賀 照枝 
整理収納コンサルタント

ハート・コード代表取締役。2007年から家事代行・整理収納サービス開始。現場をよく知る整理収納のプロとして、セミナー講師、ジュピターショップチャンネルなどメディア多数出演中。「部屋磨きは自分磨き・職場磨きはスタッフ磨きに通じる」がモットー。著書「片付けが苦手な子が驚くほど変わる本」(青春出版社)。

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