「ねんざ・打撲」

高齢になると、骨や筋肉の衰えにより足がもつれたり、つまずくなど、重心バランスを崩し、転んで怪我をしやすくなります。また、皮膚や皮下脂肪が薄くなったり、血管も衰えるため怪我の症状が重くなる場合も。家の中だけでなく、外出先でも怪我には万全の注意が必要です。

まずは冷やすことが重要

若い人とは違い、高齢者はちょっとぶつけたり、転んだりするだけでも打撲やねんざを起こしていることがあります。もし、打撲やねんざの可能性があれば、炎症を抑え、痛みを和らげるために冷やすことが先決です。
氷や水で冷やすときは直接肌にあてないで、タオルなどの上から冷やすようにしましょう。炎症を悪化させないために、熱が引くまでは入浴はシャワーだけで済ませるようにしましょう。

部位別応急処置方法

頭部 ・・・ 頭を少し高めに、手足にマヒがあるようならば水平に寝かせる。
腹部 ・・・ ひざ下にクッションなどをあてて両膝を立たせ、体は水平に寝かせます。
胸部 ・・・ 布団など柔らかい素材のものに寄りかからせて、胸部を氷のうなどで冷やす。
背中・首 ・・・あお向けに寝かせ、丸めたタオルなどで首の両側を固定させる。

手当の仕方

患部の熱が充分引いたら、腕の場合は三角巾や包帯などで関節を固定しておきます。患部によって、包帯の巻き方などは異なりますが腕・足ともに関節を固定しておくことが重要です。腫れている場合は包帯で圧迫した上から冷やすとよいでしょう。

捻挫・打撲したときの包帯の巻き方

●手首や腕に巻くとき

1. 手首・足首など、包帯の固定しやすい場所から巻きはじめます。なお、巻きはじめは包帯の端を斜めに交差して、ズラしておきます。

2. 包帯を一周させたら、ズラしておいた巻きはじめの端を内側に折り込みます。これによりゆるみを防ぐ事が出来ます。

3.何周か巻いて、固定していきます。

4. 巻き終わりを包帯止めで固定することも出来ますが、手軽に止めることの出来るサージカルテープがおすすめです。

●ひじや足の関節を巻くとき

1. 関節をやや直角に曲げて、巻いていきます。

2. 関節を巻く際には、包帯がゆるみやすいので、関節を動かさないよう注意しましょう。

3.手側と腕側を交互に巻いていきます。

4. 最後に腕側で巻き終え、包帯止めやサージカルテープで固定します。

●足首の巻き方

1. 甲を巻いて固定した後、足首の患部を巻いていきます。足首を直角にしておくとしっかり固定する事が出来ます。

2. 足首をひと巻きしたら、甲へ戻ってひと巻きする。

3.さらに足首に戻し、圧迫しすぎないように巻いていきましょう。

4.交互に巻いていき、足首側で包帯を巻き終え、包帯止めやサージカルテープで固定します。

腫れや痛みが強いときは病院へ

関節部が腫れ上がったりした場合は骨折の可能性もあるため、こまめに様子を確認することが大切です。直後は元気でも、しばらくたって症状が出てくることもあります。1カ月は注意してあげましょう。また、意識がない、呼吸がない、多量出血、吐き気・嘔吐などの症状が出た場合は脳や内臓への影響が考えられるのですぐに病院に連れて行きましょう。

白十字のおすすめ

ワンタッチ包帯

● 簡単に手で巻ける
ハサミで切るのではなく、患部に巻いて手で押さえ、伸縮方向に軽くひっぱるだけで簡単にスルッと切ることができます。
● 粘着剤不使用
「ミクロクリンプ」と呼ばれる細かい繊維が、しっかり絡み合って包帯どうしをくっつけます。
● 高い伸縮性でやわらかくフィット!
繊維の1本1本が“らせん状”のバネになっているので生地全体が伸縮し、激しい動きにもフィットします。

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